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シャペコエンセ=奇跡の飛行機事故生還者、初めて練習試合でプレー=正式な復帰は未定

飛行機事故から239日ぶりに練習試合に出場した、シャペコエンセのアラン・ルシェル(Sirli Freitas)

飛行機事故から239日ぶりに練習試合に出場した、シャペコエンセのアラン・ルシェル(Sirli Freitas)

 昨年11月末にコロンビアで発生した飛行機事故で奇跡的に生還したシャペコエンセのDFアラン・ルシェルが、事故から239日後に初めて練習試合に出場した。
 シャペコエンセは26日午前中に、イピランガ・デ・エレシンと練習試合を行い、1―1で引き分けた。
 このトレーニングマッチは前後半40分ずつで行われ、ルシェルは後半の40分間プレーした。
 ルシェルの本職は左サイドバックだが、フィールドの上下動が激しいこのポジションにはロベルトが入り、今回はモイゼス・ガウーショとセンターバックでコンビを組んだ。
 ルシェルはコンディションを取り戻す過程にあり、ファンにとっては正式な試合復帰が待たれるところだが、正式な復帰の日時はまだ決まっていない。
 公式戦でのシャペコエンセは、前日の25日にホームで行われた、スダメリカーナ杯決勝トーナメント1回戦第2試合の対デフェンサ・イ・フスティシア戦に1―0で勝利。第1試合とのトータルスコアで並んだためにPK戦が行われ、シャペコエンセが同大会ベスト16入りを決めた。
 26日の練習試合はほとんどが、前日の試合ではスタメン出場しなかったメンバーだった。
 大事故からチーム再建の途上にあるシャペコエンセには世界中から励ましの声が届いており、8月7日にはスペイン・バルセロナで、世界的名門クラブ、FCバルセロナとジョアン・ガンペール杯を戦い、翌週15日には日本で、昨年のJリーグ杯王者浦和レッズとのスルガ銀行杯を争う。
 また、代表チームの活動のためにブラジル全国選手権が中断する9月の初めにはローマへ行き、ASローマとの親善試合を行う。この時には、ローマ法王との面談も予定されている。 (規)