ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事(PSDB)が、24日に民主党(DEM)の首脳たちとの夕食会を開催し、テメル大統領の今後を想定した国政のあり方について話し合ったと、26日付現地紙が報じている。
夕食会はサンパウロ州庁舎で行われ、DEMからは党首のジョゼ・アグリピーノ上議はじめ、ロドリゴ・マイア下院議長、メンドンサ・フィーリョ教育相、エフライム・フィーリョ下議、サンパウロ州住居局長のロドリゴ・ガルシア氏、バイア州都サルバドール市長のACMネット氏が参加した。
話のテーマは「国政の今後」で、「テメル大統領が被告となり、DEMのロドリゴ・マイア下院議長が大統領代行となった場合」、そして「テメル氏の告発受け入れが起こらず、テメル氏が18年12月までの任期を全うする場合」の2パターンについて語られた。
DEM陣営は、マイア氏が大統領代行になった場合にはPSDB勢力からの抵抗を少なくすることと、テメル氏が引き続き大統領職を継続する場合は、なるべく短い期間で社会保障制度改革などに関連する法案成立にこぎつけるよう、協力を求めている。
DEMとPSDBは、94年の大統領選にPSDBのカルドーゾ氏が出馬して以来、常に協力体制を組んできた間柄だった。だが、今年5月17日に起きたJBSショック以降は、PSDB内で連立与党離脱の意向が目立ちはじめたのに対し、DEMがテメル氏への連帯へと回るなど、関係が薄れていた。また、大統領を間接選挙で選ぶ可能性が浮上した際も、DEMがマイア氏を大統領候補に推したのに対し、PSDBはタッソ・ジェレイサッチ上議を候補にしようとしていた。
アウキミン知事は25日、DEMとPSDBは「カルドーゾ政権では常に行動を共にし、労働者党(PT)政権下でも野党の立場で共に戦ってきた。それを一貫するべきだ」と主張した。
メンドンサ・フィーリョ氏も「今は中道政党による変革が必要な時であり、そのためにはDEMとPSDBのシナジー(相乗効果)が必要だ」と説いた。
また、この会合では、18年のサンパウロ州とバイア州の知事選で、両党が協力してPT候補を打倒することも話し合われた。
アウキミン知事がこのようなリーダーシップを発揮することはまた、PSDBの18年大統領選候補選出にとってもひとつの大きなアピールにもなる。
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