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《ブラジル》パラチー文学祭が26日から開催=テーマはリマ・バレット

 26日、リオ州海岸部のパラチー市で、毎年恒例の本の大型文化イベント「パラチー文学祭(FLIP)」が開幕した。27日付現地紙が報じている。
 毎年、世界の文学界で活躍中の作家による講演などを行うことで知られるFLIPも、今年で開催15年目となる。
 FLIPでは、ひとりの偉大な文学者を選出して全体のテーマとし、その人にオマージュを捧げるのがしきたりになっているが、今年のテーマとなったのは、ブラジル黒人文学の先駆者的存在のリマ・バレット(1881―1922年)だ。
 そうしたこともあり、今年のゲスト作家も黒人文学者が目立ち、ブラジルを代表する黒人女流作家のコンセイソン・エヴァリストや、ポルトガルのアフリカ系作家のジャイミリア・ペレイラ・デ・アルメイダなどがパラチーに駆けつける。
 また、開会式では、現在のブラジルで最も有名な黒人俳優ラーザロ・ラモスも登場し、集まった聴衆をわかせた。ラーザロは「リマ・バレットが今生きていたら、『フォーラ(出て行け)、テメル』と叫んだはずだ」とテメル政権への批判も行い、話題を呼んだ。
 FLIPは30日までの5日間、開催される。