ラヴァ・ジャット作戦で被告となっている企業家が、昨年のサンパウロ市市長選でのフェルナンド・ハダジ氏のキャンペーンで、266万レアルが踏み倒されたとして、労働者党(PT)を訴えていたことがわかった。28日付現地紙が報じている。
訴えを起こしているのはジオヴァネ・ファヴィエリ氏だ。同氏の企業「F5B1」は、昨年のハダジ氏の選挙キャンペーンの最大のスポンサーでもあった。
同氏の弁護士によると、F5B1はキャンペーン中のテレビ、ラジオ、インターネットのインフラ部分を供給し、清掃、警備、輸送などのスタッフも300人派遣した。
その支出は355万レアルに及んだが、PTがF5B1に払った額は、65万3千レアルに過ぎず、ファヴィエリ氏が残金の支払を求めている。
PTは昨年10月に、24回の分割で残額を払うと約束したが、その約束も最初の2回だけしか実行されておらず、ファヴィエリ氏が裁判費用2万6600レアルも裁判終了後か分割払いでと頼んでいる有様だ。
ファヴィエリ氏は、04年にシャヒン銀行が、ルーラ元大統領の友人の牧畜企業家のジョゼ・カルロス・ブンライ氏に不正融資を行った際、そこからPTに横流しされた金を資金洗浄した容疑でラヴァ・ジャット作戦で被告となっている。