先月末に行われた燃料関連の増税に反対するトラック運転手たちが、1日朝、抗議行動を行ったと同日付現地サイトが報じた。
午前10時半の時点では、ミナス・ジェライス、バイーア、サンタカタリーナ、エスピリトサント、マット・グロッソ、サンパウロの6州の高速道路での抗議行動が確認された。複数の箇所では道路封鎖も行われた。
連邦政府は7月20日に、燃料にかかる社会統合基金と社会保険融資納付金(PIS/Cofins)の増額を決定。ガソリン価格は0・41レアル/リットル、ディーゼル油価格は0・21レアル/リットル、エタノールの価格は0・2レアル/リットル、それぞれ上昇した。
大統領令の形をとって出された増税令は、同月25日にブラジリア地裁第20法廷判事によって差し止められたが、翌7月26日に総弁護庁(AGU)が、増税差し止めの更なる差し止めを求めて控訴。これを受けて、第1連邦地方裁(TRF―1)が増税継続を認める判決を出した。
デモを行ったトラック運転手たちは、増税中止と共に、道路の治安改善や、貨物輸送請負運賃の最低価格の設定、トラック運転手たちへの特別な年金受給条件設定なども求めている。
ガソリンスタンドなどは燃料関連税の引き上げ後、即座に値上げして対応しているが、タクシーやトラックの運転手、バス会社などは、確実にコストが増えるにも関わらず、即座の運賃値上げで対応できないため、不満が高まっている。