リオ州立大学(UERJ)は、冬休み最終日となる7月31日に、8月の新学期からの講義を無期限で停止することを決めたと、7月31日付現地サイトが報じた。
この決定は同大学の理事会でなされた。再開の目処は立っていない。
ルイ・マルケス学長は、大学職員への給与や学生への奨学金の支払いが遅れており、講義を再開できる状況にはないとした。
同大学は、教授や学生たちは通勤・通学の費用にも事欠く惨状だとし、「これ以上は耐えられる状況になく、大学が教育、研究など本来の役割を果たすことは出来ない」と書面で発表した。
理事会では、閉鎖されたままになっている大学内の学食問題も話し合われた。UERJは、50以上の業者に経営を打診したが、経営を申し出る業者は皆無だ。同大の支払いは全てリオ州政府が行っており、州の財政危機の中、支払いは受けられないと見る業者らが二の足を踏んだ格好だ。
大学構内の清掃、警備サービスの請負企業は、州政府からの支払いが遅れてはいるものの、機能し続けている。
リオ州地裁は6月28日に、フェルナンド・ペゾン知事に対し、48時間以内に、遅れているUERJ職員の給与を支払うことを命じる仮判決を出した。
実行されない場合は1日あたり1千レアルの罰金が科される見込みだ。
また、ブラジル弁護士会リオ州支部が出した、リオ州政府に対する、UERJの教師や職員への給与支払い要請に司法当局が応じた支払い命令も6月21日に出されたが、この措置は7月12日付で保留されている。