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ベネズエラ=ロペス氏らを再逮捕=疑惑の国外逃亡計画により

 【既報関連】制憲議会議員選が終わった2日後の1日、ベネズエラで自宅軟禁に変っていた野党側政治リーダーのレオポルド・ロペス氏と、アントニオ・レデズマ氏の2人が再逮捕された。2日付ブラジル国内紙が報じている。
 マドゥーロ政権寄りの判事が多数を占める同国の最高裁は、2人の再逮捕の理由を、「2人を国外に逃亡させようとする計画が存在することが判明したため」と説明した。だが、証拠は示されなかった。
 政党「国民意志」党首のロペス氏は2014年2月、元カラカス市長のレデズマ氏は2015年5月にいずれもクーデターを企てようとしたとする騒乱罪で逮捕されていたが、いずれも当時から逮捕の有効性は疑問視されていた。レデズマ氏に至っては、告発さえも行われていない状態での逮捕だった。
 両氏は制憲議会の発足と引き換えに自宅軟禁に切り替わっていたが、2人共、政府からの命令に逆らい、反政府派の国民に抵抗を訴えていた。
 一方、制憲議会の議員名は、得票数さえ明かされないままで発表され始めており、マドゥーロ氏の妻や息子、マドゥーロ政権の元閣僚らが次々と名を連ねるものとなっている。報道によると、同議会では真相究明委員会を設置し、1999年以降の暴力行為に加担した政治犯をさらに追及する意向だという。