本頁でも報じているように、2日は下院本会議で、テメル大統領の告発の賛否を問う審議と投票が行われた。昨年のジウマ大統領の罷免を問う投票の時もそうだったが、恐れ入るのは、全て参加したら513人にも及ぶ下議に、時間制限があるとはいうものの、自身の見解を述べさせて投票するという、あのマラソン状態の投票だ。一般的にはどう考えても非効率的で、日が暮れても、時には日付が変わって明け方近くになってもやり続ける、あの方法。習慣とは言え、あの何時間もかかるやり方で、聞く側の集中力を保つのはかなりしんどいはず。結果に関わらず、議員らの疲労は甚大なものになりそうだ。
◎
7月31日、サンパウロ市南部のカンポ・リンポで、3歳になる息子への虐待行為で、母親の20歳の女性が逮捕された。虐待発覚は、同月29日に仕事が終わって帰宅した夫(22)が、息子の全身にあざがあり、爪も剥がされているのを見て怪しいと感じたのが発端だが、容疑者は「息子は風呂で転んだ」と嘘を言った。その後、容疑者の母親も怪しんで、警察に通報して逮捕された。容疑者は「いらいら」を暴力の理由にあげたが、どうしたのか。
◎
サンパウロ市南部のパルケ・ブリストルとエリオーポリスにある不動産が、路上生活者に占拠された状態が続いている。前者はサンパウロ州都市住居開発公社(CDHU)の土地で、後者はサンパウロ市住居局が建設に絡んだ未完成の集合住宅7棟だ。前者は5月下旬、後者も6月下旬から占拠されたままだ。中国訪問で大きな成果を挙げたとされるドリア市長だが、この解決策やいかに。