一家の月収が法定の最低賃金の1~2・5倍(937~2342レアル)以内の世帯の、7月のインフレ率(IPC―C1)がプラス0・31%となり、マイナス0・45%だった6月から0・76%ポイント上昇した。
この結果、今年1月から7月までの累積IPC―C1はプラス1・84%、昨年8月から今年7月までの過去12カ月間の累積IPC―C1は2・4%となった。
このデータは4日に、リオのジェトゥーリオ・ヴァルガス財団全国経済研究所(Ibre/FGV)が発表した。
低所得世帯層に限定した消費傾向は、高所得世帯も含んだ全体の消費傾向とは異なっている。
Ibre/FGVは、全世帯を対象に算出した7月のインフレ率(IPC―BR)は、IPC―C1より0・07%ポイント高いプラス0・38%で、過去12カ月間の累積IPC―BRは、IPC―C1より1・05%ポイント高いプラス3・45%だった事も発表した。
Ibre/FGVによれば、八つに分けた消費部門の内、6部門でインフレ率が上がっている。
物価上昇が一番大きかったのは住居費で、電気代が13・55%ポイント上昇したことなどを受け、6月比2・32%ポイントの上昇となった。また、食費や交通費、通信費なども前月より上昇した。
反対にインフレ率が下がり、デフレとなったのは、被服費と保健衛生費の2部門だった。(4日付アジェンシア・ブラジルなどより)