ホーム | ブラジル国内ニュース | リオ州のリゾート地アングラ・ドス・レイス市=スラムに迷い込んだ英国人観光客が撃たれる=命に別状無く、近日中に退院の見込み

リオ州のリゾート地アングラ・ドス・レイス市=スラムに迷い込んだ英国人観光客が撃たれる=命に別状無く、近日中に退院の見込み

 リオ州南西部のリゾート地、アングラ・ドス・レイス市で6日、同市のファヴェーラ(スラム街)に迷い込んだ英国人の女性観光客が銃撃されたが、命に別状は無く、近日中に退院となる見込みだ。
 撃たれたのは英国人のエロイーゼ・ディクソンさん(46)で、英国人の夫の運転するレンタカーで走っていた。3人の幼い娘も一緒だった。
 銃弾はディクソンさんの胸をかすめ、腹部も直撃した。後部座席に座っていた3人の娘には怪我は無かった。ディクソンさんはすぐに病院に運ばれ、手術を受けた。
 幸い、銃弾は臓器にまで達してはおらず、現在の健康状態は良好で、意識もはっきりしており、問いかけにも答えているという。ディクソンさんの家族は、家族や友人のいるリオ市に移したい意向だ。
 病院の治療責任者セバスチアン・ファリア氏は、リオ市への移送の必要性は無く、2日以内に退院できるとしている。
 同件の捜査を担当するブルーノ・ジラベウチ警部は7日、捜査は進行中だが、まだ詳細な情報の公開は避けたいとした。
 アングラ・ドス・レイス市長は、治安当局に、治安改善への一層の努力を要請した。同市は、リゾート地として知られており、観光業が盛んで、今回のように観光客が銃撃事件の被害に遭う事は深刻なイメージダウンに繋がりかねない。
 同地の観光業者たちはこの事件を受け、「外国人観光客が被害に遭った事に大変心を痛め、憤りを感じている。私たちの家族そのものが被害に遭ったのと同じような痛みや憤りだ。今我々がなすべき事は、被害者に最大限のサポートを提供する事だ。私たちが提供するサポートは、医療的、心理的、物的などの全側面に及び、市も全面的に協力している。我々は、当地の観光業発展の責任を負う者として、即刻の警備強化、並びに警備強化のための公的資金や民間投資、並びに、市の経済回復を目的としたあらゆる施策の強化を支持する」との声明を発表した。(7日付アジェンシア・ブラジルなどより)