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《ブラジル》連警=グレイシPT党首への容疑固める=14年パラナ州知事選で収賄か

 連邦警察は7日、労働者党(PT)党首のグレイシ・ホフマン上議が過去に出馬した選挙で収賄と資金洗浄を行ったとの捜査結果をまとめたと、8日付現地紙が報じている。
 連警によると、16年2月にオデブレヒト社の賄賂支払部門元秘書のマリア・ルシア・タヴァレス氏宅を捜索した際、「コッシャ」というコードネームの持ち主に、50万レアルずつを2度支払ったと記した表と、電話番号、金の受け渡し場所を記した書類を発見、押収した。連警はその後の捜査で同額の支払は計6回行われていたことを突き止め、これらの金は2014年のパラナ州知事選に伴うグレイシ氏への賄賂と断定した。
 また連警は、2008年に1度支払われた15万レアル、10年に支払われた150万レアルずつ2度の振り込みに関しても、振り込まれた場所や受け渡しの責任者を突き止めている。これらの金の動きもオデブレヒト社関係者の報奨付供述の内容と合致しており、グレイシ氏や夫で元企画相のパウロ・ベルナルド氏らによる、選挙に絡む贈収賄や資金洗浄容疑が固まったという。
 グレイシ氏は昨年、ペトロブラスの事業を利用した100万レアルの贈収賄工作の容疑で起訴されており、夫のベルナルド氏らと共に最高裁での被告となっている。これは10年選挙でのグレイシ氏の上院議員選出馬に伴うもので、今月末には被告尋問も行われる予定だ。
 本人たちは、全ての容疑を否定している。