パラナ連邦大学との学術交流協定による『短期語学実習制度』に参加するため、天理大学国際学部外国語学科スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻の野中モニカ准教授が8日本紙を訪れ、手応えを語った。
14年に協定が結ばれ、本年度より開始された同制度。3週間滞在のうちに合計60時間の語学・文化実習を受けるほか、ホームステイや観光名所を巡りなどで異文化理解を深める。
野中准教授は「日本では習得した語学を実践する機会が限られている。長期留学はできないが、実際にブラジルを体験してみたいという学生のニーズに応えたもの」と背景を語り、「研修もコンパクトに纏められている。情報を発信し、参加したい学生が増えてくれれば」と期待する。
また将来的には『インターンシップ制度』を当地で設けることも検討しており、今訪伯ではその調査も兼ねている。「実用的なポ語の習得や、就職前に企業文化を学ぶことができれば、就職後のミスマッチによる離職を防ぐこともできるのでは」と見ている。
野中准教授は、「今は、将来に向けて種を蒔いている段階。数年、数十年後に大きな大木になれば」と語り、「ポ語を学ぶ生徒は10人に満たない。学生の数も増やしていきたい」と今後に意欲を見せた。