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《ブラジル》小売販売=6月は量、金額が共に成長=14年以降で最も明確な回復

 ブラジル地理統計院(IBGE)が15日に発表した小売月次報告によると、6月の小売販売は、前月比で量が1・2%、金額も0・8%成長した。昨年同月比では量で3%、金額で2・4%成長しており、14年末以降で最も明確に回復を示す数値となったと15日付現地紙サイトが報じた。
 前月比での数値は、5月が0・1%減から0・2%増と修正され、3カ月連続の成長となった。これにより、第2四半期は昨年同期比で2・5%増となり、9四半期続いた前年同期比での縮小傾向に終止符が打たれた。
 今年の累計は量が0・1%縮小したが、金額は1・9%増えた。12カ月間の累計では、量が3%減ったものの、金額は3・2%増えた。
 なお、昨年同月比での成長率(3%)は、5月の2・6%、4月の1・7%を上回り、2012年6月以来の高い数値となった。低金利、低インフレの中での小売販売拡大は、安売りや廉価な商品も一緒に並べるといった小売店側の努力の実であると共に、景気回復をより明確に表す指標と専門家は見ている。
 6月の場合、8部門中6部門が前月比で成長した。最も成長したのは服地や衣類、靴の5・4%で、書籍や新聞、雑誌、文房具の4・5%がそれに続いた。他に成長したのは、燃料1・2%、医薬・化粧品1・5%、家具、電化製品2・2%、その他の個人・家庭用品2・7%だった。
 事務、情報、通信関係は2・6%減、スーパーや食料品、飲料、煙草は0・4%減だったが、減少が増加に転じる、増加幅拡大または減少幅縮小という形の改善傾向は、全部門で見られた。
 5月に前月比0・2%減を記録した拡大小売販売(一般小売と自動車、建設用品の販売の総計)は、6月に2・5%成長した。車やバイク、部品は3・8%、建築用品は1%の成長だった。
 昨年同月比の拡大小売販売は4・4%増で、今年の累積も0・3%成長したが、12カ月間の累積はまだ、4・1%減となっている。