連邦政府の経済政策チームは、国家公務員の給与から天引きされる、公務員独自の社会保障制度(RPPS)納付額の引き上げを検討していると、15日付現地紙が報じた。これにより、国庫には年間19億レアルの歳入増が見込まれる。
現在のRPPSの納付額は給与の11%だが、給与が多い層ではそれを最大14%まで引き上げるというのが骨子だ。
これにより、「多く稼ぐ者は多くの負担を」となる。これは一般労働者が国立社会保険院(INSS)に支払う際にも適用されている仕組みで、納付額の割合は月収に応じて、収入の8~11%で変動する。
6月末時点で、RPPSの過去12カ月間の累積赤字は825億レアルに達しており、今年の年末には852億レアルになると見られている。RPPSの赤字の半分は、文民(軍人以外)国家公務員からの徴収額を、彼らへの支払額が上回った事で発生している。
今年のINSSの赤字額は1858億レアルに上っているが、INSSへの加入者数はRPPSよりもずっと多く、加入者1人当たりが受け取る額は、RPPSの方がはるかに大きい。
国家公務員の社会保障負担率の変化は、各州政府にも反映される。リオ州や、リオ・グランデ・ド・スル州など、財政危機に瀕している州では、既に14%の負担率を制定している。