リオ州ニテロイ市で16日、国軍兵と市警、軍警により、麻薬密売に照準を合わせた「ドーゼ・ドゥプラ作戦」が行われたと同日付現地紙サイトが報じた。
今回の作戦では逮捕令状26件、未成年者の身柄拘束令状2件、家宅捜索令状34件が出、陸、海、空の3軍の兵士2605人、市警300人、軍警250人が参加。ヘリ2機、防弾車33台、パトカー120台が投入され、未明から活動を開始した。
保安要員らを現地に送り込むため、同日朝はリオ/ニテロイ橋の通行が一時停止された。ニテロイ市の上空は民間の小型機などの飛行が禁じられたが、隣のリオ市にある二つの空港は通常通り機能している。
今作戦の対象は、イチチオカ、アタライア、イグレジーニャ、プレヴェントリオなど、6地区の麻薬密売者らで、軍兵士らがコミュニティの外側の道路を封鎖したりして犯罪者らの退路を断った後に、市警や軍警が内部に入るという形で行われた。市内各地では銃声が聞こえ、警察の進入を阻むために犯罪者が路上で放火したトラックなどが黒煙を上げる様子も報道された。
同作戦では、午前11時半までに、既に拘束中だった8人を含む、計20人が逮捕された。同時点での押収物は、大麻1キロ、マシンガンの銃弾装着器8個、防弾チョッキ2着、ラジオ通信機用の充電器三つ、金の動きを記したノート、盗難車を含む車6台、盗難バイク2台となっている。
今回の作戦は組織犯罪撲滅を目指す国家治安計画の一部で、国軍兵士の派遣以降、2度目だ。初回作戦は8月5日に敢行された、積荷強盗に照準を当てたオネラット作戦で、リンス複合地区で15人が逮捕された上、拳銃15丁と手榴弾2個が押収された。