アマゾナス州マナウス市の西部アマゾナス日伯協会で12日、盆踊り大会が開かれた。毎年日本のお盆時期に合わせて行われる恒例行事で、千人ほどの来場客が盆踊りや日本食の屋台といった日本の夏の風情を楽しんだ。
盆踊り大会に先立って行われた慰霊祭には移民一世ら約30人が参列し、亡くなった日本人移民の冥福を祈った。礼拝を執り行った湯浅セルジオ牧師(50)は、祖父が「高拓生」として1930年にパリンチンスに入植したといい、「今夜は一人ひとりの人生を思い、感謝したい」と語った。
炭坑節で盆踊り大会が始まると、やぐらの周りには次第に人が集まり、踊りの輪は二重、三重に広がった。ブラジル人も飛び入り参加し、太鼓のリズムに合わせて踊る老若男女で会場は熱気に包まれた。
アリーニ・ソアレスさん(18)は友人に誘われ初めて盆踊り大会に参加。「私たちブラジル人にとって全然違うダンスだけど、踊れるようになると周りと一体感が生まれてすごく楽しい」と話した。(菅野(すがの)麻衣子通信員)