サンパウロ市が17日、法務局監督部のラウラ・メンデス・アマンド・デ・バロス部長の解任を発表した。これは同氏がシダーデ・リンパ法に関する不正行為の調査をはじめた直後の出来事だ。18日付現地紙が報じている。
ラウラ氏は、同市が景観美化計画「シダーデ・リンパ」導入後、違法が疑われる街中での大型広告展開の裏で贈収賄工作が行なわれているとの疑惑についての捜査を進めようとしていた矢先に解任された。
ラウラ部長はハダジ前市長(労働者党・PT)時代の2013年に監督局が創設された時から、監督局に在籍していた。監督局は現在のジョアン・ドリア市長(民主社会党・PSDB)が17年1月に市長に就任すると同時に廃止され、法務局の傘下になった。ラウラ氏は同市長によって同部部長に任命された。
同氏解任後の部長にはギリェルメ・ロドリゲス・モンテイロ・メンデス氏が指名された。メンデス氏は、これまで12年間、サンパウロ州選挙地裁の内部監査を担当していた。
監督部関係者は、ドリア市長がシダーデ・リンパを巡る汚職疑惑が大きくなるのを恐れて、自分たちにとって都合のよい人物に交代させたのではとの憶測を抱いている。
サンパウロ市側は、シダーデ・リンパの疑惑捜査は引き続き行うとしている。