サンパウロ市では今年に入って、全ての信号6399カ所の3分の2以上に当たる4312カ所で、少なくとも1回の故障が起こっていると19日付現地各紙が報じた。
ジョアン・ドリア(民主社会党・PSDB)市政は、18日にやっと、民間企業3社と市内の信号機の補修業務請負契約を締結した。
サンパウロ市政は今年、既に1万9846件の信号機の故障に直面した。25回以上故障した信号機も50カ所ある。
市内の信号機故障に関する情報は、交通工学公社(CET)が発表した。故障はサンパウロ市内のいたるところで発生しているが、特に多いのは、信号機の数も多いセントロ地区だ。
一番故障が多いのは、コンソラソン地区のアンジェリカ大通りとマセイオ街の交差する地点の信号で、1月1日から7月10日までの故障の回数は91回。地元紙は「故障のチャンピオン」とさえ表現している。
故障のタイプとして一番多いのは、信号の明かりが消えてしまうことで、5500回発生している。続いては「黄色信号の点滅」で、この状態になると、安全確保のため、その信号は、修理されるまで切れた状態になる。
18日にサンパウロ市と3社との間で結ばれた市内の信号補修業務契約は、総額4080万レアルに上る。MCSインテリジェンテ社は市内中央部と東部を担当し、セマフォロ・パウリスターノ社は中央部の一部ならびに北部と西部を、ACC社は中央部の一部と南部を担当する。