マット・グロッソ州州都クイアバーの現市長、エマニュエル・ピニェイロ氏(民主運動党・PMDB)が、州議員時代に収賄を行った現場の録画発覚で、窮地に陥っていると、24日付現地紙が報じている。
この録画は、同州政府にまつわる贈収賄計画に関する報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)の資料の一部で、録画記録の提供者は、同州元知事のシウヴァル・バルボーザ容疑者だ。同容疑者の報奨付供述は今月、最高裁から了承された。
捜査関係者によると、シウヴァル容疑者が提出したビデオの中には、2012~13年に、その当時は同州議員だったピニェイロ氏に現金が手渡される様子を映したものが混じっているという。
ビデオの録画を行ったのは、シウヴァル氏が知事だった時に右腕的存在だったシウヴィオ・セーザル・コレア・アラウージョ氏だという。アラウージョ氏もこの事件で同じく逮捕された。
供述によると、州政府は当時、議会に忠誠を求めるのと引き換えに、州議員に対して贈賄を行っていたという。
この贈収賄の習慣は、シウヴァル氏の前任で現在は農務相のブライロ・マッジ氏(進歩党・PP)が知事だった時代(2003~10年)から行われていたという。