先月29日のトレンディ・ツーリズモ主催の「ブラジルコーヒー探訪シリーズ第2弾 サントス・ツアー」には約20人が参加。昼食会場はベドレイラ川沿いのレストラン「Estacao Bistro」(Praca Marques de Monte Alegre, s/ n)が選ばれた。
実はこのレストラン、今から150年前の18678年に開通したサントス/ジュンジャイ線の「ヴァロンゴ駅」を改築したもの。日本移民を含む多くの移民がサントス港に着き、港のすぐ横にあるこの駅を通ってサンパウロ州奥地まで運ばれた。
1996年に駅としての役目を終えた。2003年に改修が始まり、13年、レストランとして息を吹き返した。お洒落な内装は移民情緒を感じさせないが、特徴的な黄色い外観は駅舎の名残を残す。
人気メニューは「シェフのオススメ(Sugestao do Chefe)」(29レアル)。日替わりで、焼き魚、豚肉、鶏肉などを提供する。ホテルサービスを学ぶ学生らが研修を兼ねてスタッフを勤めているので、観光地ながら値段が抑えられている。
夫婦でツアーに参加した駐在員の男性は「移民の歴史の重みを感じた」とし、料理については「タコめしを食べました。海の町だけあって海鮮がおいしい」と満足した様子で話した。(陸)