韓国食品大手のCJ第一製糖が、ブラジル中部ゴイアス州、ゴイアニア市に本拠を置き、大豆と大豆関連商品の生産・販売を行うセレクタ社の株式の90%を4億5千万レアル(157億5千万円相当)で取得したと、25日付ブラジルニュースサイトG1が報じた。
セレクタ社の株の70%はチリのコルペスカ社が保有していたが、CJ第一製糖は2年後に残りの10%分を買い取るというオプション付きで60%分を購入、残る30%分は一般株主たちから購入した。
「この買収計画は、我が社が食品や食品原料部門で世界的企業になるための投資計画の一環である」とCJ第一製糖は文書で発表した。
25日にはゴイアニア市で、CJ第一製糖のキム・チョルハ社長も列席して、式典が開催される。
CJ第一製糖のブラジル投資計画によると、現在は年間70万トンの大豆加工能力を50%増やし、濃縮大豆たんぱく質と発酵大豆の生産ビジネスモデルを確立することだ。さらに、セレクタ社買収後に設立するCJセレクタ社は今後、豚肉、鶏肉、魚などへ事業を拡大する可能性がある事にも言及している。
セレクタ社は、1984年にブラジル中西部で大豆種子やその他の農産物の生産を開始した。その後は徐々に、大豆の輸出にも携わるようになった。2009年にはミナス・ジェライス州アラグアリ市に大豆粉砕工場を開設したが、本社はゴイアニアに維持された。