22日夜、ブラジル北部のパラー州で起きた船の沈没事故は、ブラジル全体をショックに陥れ、現在も行方不明者の捜索が続いているが、24日には、沈没船に積まれていたトランクなどを盗んだ容疑で、男性3人が逮捕された。
同州保安局によると、3人は、沈没船の乗客や乗員の所持品やトランクなどを探し、持ち去ったと見られている。
沈没船に乗っていた乗客や乗員は当初、70人と発表されたが、その後に総数が二転三転。25日現在は、乗客・乗員合わせて52人、救助者27人、死者23人、行方不明者2人が、公式な数字となっている。
生存者の中には、船の前方に水柱のようなものが見えたとか、船が少し回転したと思ったら沈んだと証言している人もおり、現場付近では事故当時、積雲や積乱雲の発生に伴う、強い下降気流と上昇気流が起きており、トロンバ・ダグアと呼ばれる、上空まで続く、渦巻くような大気の流れが船を巻き込んだとの見方が強まっている。(24日付G1サイトなどより)