リオ市で24日、最高裁のジウマール・メンデス判事がリオ地裁の判断を覆し、企業家の容疑者を釈放したことに関する抗議活動が、芸能人や政治家が手を組む形で行われた。25日付現地紙が報じている。
ことの発端は、リオ地裁でラヴァ・ジャット作戦を管轄するマルセロ・ブレタス判事が、リオでは「バス王」とも呼ばれる企業家のジャコブ・バラッタ・フィーリョ容疑者と、リオ州乗客輸送企業連盟(フェトランスポール)元会長のレーリス・テイシェイラ容疑者らを逮捕させたのに、メンデス判事が人身保護令の適用を決めたことだ。
バラッタ容疑者には即座に別件で逮捕令状が出たが、同判事は再び人身保護令を適用した。同容疑者の娘はメンデス判事の甥と結婚しており、同判事は結婚式でも結婚親を務めていた。メンデス判事の弁護士の1人は、バラッタ容疑者の弁護士も務めているともいう。
メンデス判事は4月にも、エイケ・バチスタ氏に人身保護令を適用し、物議をかもしていた。同判事の妻は、バチスタ氏の弁護をしている弁護事務所に勤めている。
これに対し24日、リオのラヴァ・ジャット担当検察官や連邦裁判事、政治家、芸能人らが参加し、メンデス判事に抗議し、ブレタス判事の判決を尊重するよう訴える抗議運動が行われた。
政治家はRedeや社会自由党(PSOL)といった急進左派が中心で、ランドウフ・ロドリゲス上議(Rede)や、昨年リオ市長選次点のマルセロ・フレイショ氏らが姿を見せた。
芸能人は、大御所歌手のカエターノ・ヴェローゾや俳優のマルセロ・セラードらが参加。他にも市民団体の「ヴェン・プラ・ルア」や「ミジア・ニンジャ」なども参加し、「ブレタス、リオは味方だ」と書いたボードなどを手に抗議した。