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日本文化の浸透力

 南大河州ポルト・アレグレ市はもともと日系人が少ない地域だが、同地の日本祭りは毎年来場客数を伸ばしており、今では州内で3番目に大きい祭りだそう。会場では同地で日本文化活動に励む非日系人も。
 出展していた南大河州盆栽協会の「Bonsai Sul」(ルイス・マッセード会長)の会員50人中なんと日系人は1人。南伯日本語教師会では今年から非日系のジュッサーラ・リマ・デ・カンポスさんが会長を務めている。
 今年20周年を迎えた盆栽スルのリカルド・パイヴァ副会長は盆栽を始めた理由を、「家に自然を取り入れたかった。盆栽は精神的なセラピーになる」と語った。セラピストでもあるカンポス会長は日系人との交流を通し、徹底的に物事を極める精神に深く共感、日系社会の活動に協力しているとか。
 日系人が少ない土地でも、その文化や人に触れた非日系人が文化継承のために活動している。日系・非日系という垣根を越える日本文化の浸透力を南伯で見た。(雪)