欧米諸国によって、国際経済全般について協議する、経済協力開発機構(OECD)税制管理センター長のパスカル・サンマン氏が、「ブラジルがOECDに加盟するまでの道のりは未だ長い」と発言した。
ブラジルは今年5月にOECD加盟申請を提出したが、加盟が認められるには数年かかることが予想される。サンマン氏は同じく加盟申請を出しているコロンビアに対しても、「3、4年はかかる」と語った。
OECD加盟国は現在35カ国を数えており、それぞれの国の代表者がブラジルの加盟申請を分析、評価している。
同氏は28日、リオで開かれた第71回国際財政協会の総会に出席した後、すぐに首都ブラジリアに向かい、ジョルジ・ラシッジ国税庁長官や、大統領の補佐官たちと面会した。
サンマン氏によれば、ブラジルのOECD加盟受付は加盟国の合意次第で、OECD側がブラジル加入の検討に前向きならば、加入に向けた交渉のタイムスケジュールが発表される。
この交渉は、ブラジルの税制を、国際基準やOECDの基準に沿ったものにすることなどが目的だ。
「(OECD加盟を望むならば)ブラジルは税制規格面で大いに改善しなければならない」とサンマン氏は言うが、それと同時に、「ブラジルがOECD加盟申請を出した事は、ブラジルが税制改善に意欲を見せている事の現われと評価している」とも語った。(29日付エスタード紙より)