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《ブラジル》Uberドライバーが女性客を強姦=被害の作家が勇気ある告発=「警察は信用できない」とも

 ブラジル人作家のクララ・アヴェルブッキ氏(38)が、27日の夜にUberを利用した際、ドライバーに強姦された事を28日にフェイスブックで明らかにしたと29日付現地各紙が報じた。
 彼女はパーティーからの帰り、自宅の近くで車から降りようとした際に運転手に暴行されたとしている。錯乱状態に陥ったが、なんとか家にたどり着いたという。
 彼女は「Uber運転手が、酔っていたことやミニスカートだったことにつけこんで、醜悪な指を私の恥部に差し入れた」と書き込んだ。ブラジルでは2009年以来、法的には、いかなるみだらな行為も「強姦」と位置づけられる。
 彼女は取材に対し、「酔っていたが、誰に恥じる事もない。私は自由で、独立した女性。男が酔っていて事件に巻き込まれても何も言われないけれど、女が酔っていて乱暴されると、後ろ指刺されるような風潮には立ち向かう」と語った。
 彼女はUber社にクレームを出したが、強姦罪は被害に遭った事を証明しなければならない事もあり、被害届を出すかは決めかねている。「警察は信用できず、犯人を捕まえてくれるかも怪しい。私は犯人に家まで知られている」とした。
 事件を公にするか悩んだが、他の女性を勇気付け、世間を啓発するためにも行動を起こす事にした。「タクシー運転手に女性が乱暴される事は少なくない。男性側に少しでも良心が戻ることを望むと共に、女性には『被害にあったのは貴女の責任ではない』と勇気付けたい」とし、「一般社会も女性を尊重する事を学ぶべき」と語った。
 Uber社は「当社は女性に対するいかなる暴力も許容しない。ドライバーは追放された。調査機関に全面的に協力する用意があり、女性に対する暴力を撲滅する事の重要性を強く認識している」と発表した。