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わが移民人生=おしどり米寿を迎えて=山城 勇=(50)

 その趣旨目的は
① 青年隊渡伯15周年祭資金造成
② 県系人社会の慰安と親善交流
③ 敬老の意味で75歳以上の高齢者特別招待する
④ 沖縄の祖国復帰祝賀
歌手の参加申し込み 開催一週間前までに申し込むこと
歌手と伴奏者の氏名を明記の上用紙で申し込むこと

審査委員長 仲本魁作  
   委員 和宇慶朝六 渡名喜庸栄 
      津嘉山憲一 新城清助 与那覇朝典
      小橋川蒲助 宮城調次 
      徳田有次郎
司会 池城行雄 仲宗根正憲 久場川サワ子
受付・準備・進行・記録は青年隊役員がそれぞれ責任をもって配置

審査方法 
① 自然のままの歌い方  40点
② 姿勢         20点
③ 調子         20点
合計80点満点とする。

名称 青年隊主催 素人のど自慢民謡大会
日時 1972年6月18日午後4時
場所 サント・アンドレー支部会館

 歌手36名が名乗りを上げ午後4時開始午後8時終了。後援団体の積極的な協力と主催者の努力により、会場は超満員で盛大な大会となった。
 その結果成績は次の通り発表された。

 優勝 平川トモ子(ビラ・ゼリーナ)
 二位 平川千恵子(ビラ・ゼリーナ)
 三位 城間 某(ビラ・カロン)

 こうして、県人社会の芸能関係者で名の知れた人々の審査の下で、初めての大会でありながら結果は大盛況で盛大な大会となった。
 青年隊にとって大成功、予想以上の資金が集り一挙両得の成果を得、目的を充分に果たすことが出来た。
 こうした資金造成事業としてののど自慢大会も成功を納めたが、最終目的は渡伯15周年記念式典祝賀会である。
 結局資金の目当はたち、実行委員の協力態勢もこの調子では大丈夫、安堵感をおぼえると共に渡伯15周年祭の成功を修めたかのような気さえ
するのであった。
 7月3日 役員会において、次の協議事項を審議して、15周年祭典の具体的準備を始めた。

協議事項
1.式典当日の役員職務分担
2.案内状の作成発送
3.パーティ及び接待料理について、コケシ食堂に一任
4.予算の件
5.アトラクションについて2時間を予定 カロン民謡クラブに一任する。
6.シンボルマークの配布について一枚5コントスで協力をおねがいする。
7.邦字三新聞に広告を出し、案内状を提供する。