《ブラジル》第2四半期のGDPは0・2%増=0・6%増のサービス部門が牽引=家庭消費が10四半期ぶり増=景気回復示すが 不安要素も

ブラジル地理統計院が1日、17年第2四半期の国内総生産(GDP)は0・2%の上昇を記録したと発表した。第1四半期の1・0%増に次ぐ上昇となり、景気回復をうかがわせたが、依然として注意も必要だという。1日付現地紙サイトが報じている。
8四半期連続で下がり続けたGDPは、今年の第1四半期に1・0%増に転じ、景気回復を予感させていた。だが、3月の精肉スキャンダル(カルネ・フラッカ作戦)や、5月17日に起きた、食肉大手J&F社主のジョエズレイ・バチスタ氏による、テメル大統領をも巻き込んだラヴァ・ジャット作戦での報奨付供述の内容漏洩(IBSショック)などで、景気回復の前に再び暗雲が立ち込めたようにも見えた。
そうしたこともあり、第2四半期のGDPに関するアナリストたちの予想は、0・50%減~0・30%増で、それらを平均して、増減なしの0%と目されていた。
だが、蓋を開けて見れば、前期比で0・2%、前年同期比で0・3%の成長を記録した。これにより、直近の4四半期のGDPは、その直前の4四半期より1・4%マイナスまで回復した。
第2四半期のGDP上昇を牽引したのは、0・6%上昇したサービス業だ。この部門はGDP全体の73・3%を占めるだけに、ここがプラスになったことは大きい。
それを支えたのは、家庭消費が前期比で1・4%(昨年同期比では0・7%)増えたことにある。この部門は常に、ブラジルのGDP成長の鍵を握ってきたが、ここが10四半期ぶりにプラスに転じたことが、サービス部門の成長にもつながった。サービス部門の成長は、同部門の労働者(正規&非正規)の前四半期比1・4%増も招いた。
また、第1四半期に11・5%の伸びを記録し、9四半期ぶりのGDP増に貢献した農業部門は、第2四半期が収穫期にあたらないため、増減なしの0%成長に終わった。製造部門は逆に、0・5%減となった。
一方、政府支出の方は前四半期比で0・9%減となった。これを前年同期比で見ると2・8%減となり、今後に向け、大きな課題を残している。
また、輸出は前期比で0・5%伸びたが、輸入は3・5%減となった。
懸念もあった中でのGDPの2期連続上昇は、ブラジル経済の回復をうかがわせている。そのため、アナリストたちも、17年の年間成長率を1・0%に引き上げる動きが見えている。
だが、まだ完全に回復したとも言い切れないのも事実だ。それは、今回の家庭消費の上昇が、3月から行われた勤続期間保障基金(FGTS)の引き出し解禁に伴うものでもあったからだ。
失業者数は若干下がっているが、4~7月の失業率が依然、12・8%(人数にして1330万人)と高いことも不安材料となっている。