南大河州都ポルト・アレグレ市の日本祭りに出店していたイボチー移住地の尾池千春さん(二世、57)と大城ジャケリーネさん(三世、42)夫妻は、自分たちで作ったお菓子を販売していた。チョコレートやクッキー、煎餅など様々なお菓子はブラジル人にも人気で、試食をした人は必ず購入していく。
尾池さん夫妻は10年ほどデカセギのために日本に住んでおり、週に一度お菓子教室やパン作り教室に通っていたそう。
2012年に帰国後、農業を始めたが大城さんのアレルギーにより断念。「日本で習ったお菓子作りを始めよう」と思い立ち、3年前から販売を始めた。
売れ筋はごま煎餅。白胡麻を固めた厚みのある煎餅で、中にはカシューナッツやピーナッツが散りばめられている。従業員は尾池夫妻のほかに2人。イボチーの日系フェイラにも出店している。
尾池さんは「日本で学んだお菓子作りが今の生活に役立っている」と微笑んだ。(雪)