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ハービーの被害者にブラジル人も=80家族、約340人が避難

 米国南部を襲った大型ハリケーン「ハービー」は、テキサス州やルイジアナ州に甚大な被害をもたらしたが、同国在住のブラジル人も約80家族が浸水被害などで避難を余儀なくされていた事がわかったと、2日付ブラジル国内紙が報じた。
 ブラジル人の被害情報はテキサス州のブラジル国総領事館が提供したもので、ハリケーンで浸水被害などを受けたブラジル人被害者は約80家族(340人)と見られている。一部の人達は、自分達が住んでいる建物の上の階に逃げる事や、別の場所への移動を余儀なくされたという。
 被害者の数は、被害者らの世話をしているブラジリアン・ファウンデーションが試算したものだが、家の中まで水が入ったが、家具が損なわれた程度という家庭はその数に入っていない。
 テキサス州のブラジル国総領事館は、浸水によって電気系統がやられ、エレベーターやエアコンも動かないため、閉鎖されたままだ。現地の職員の内、3人も、自宅を離れざるを得なかったという。同総領事館によると、ブラジル人の間では行方不明者や死者の情報は入っていない。
 現時点で明らかになっている「ハービー」の被害は、45人が死亡、4万2千人が自宅退避を余儀なくされるというものだが、水がひいた時点で被害がより大きくなる可能性がある。テキサス州では、8月30日までに31万1千人が政府の援助を申請しており、トランプ大統領も同州の復興資金として、59億ドルを払い出すよう、議会に申し入れる予定だ。