《ブラジル》ラヴァ・ジャット作戦で検察がルーラやジウマを起訴=ペトロブラス等での組織的汚職指揮?=PMDBやPPは今後の標的

ブラジル連邦検察庁のジャノー長官が5日、ルーラ元大統領とジウマ前大統領を、在任中にペトロブラスなどの資金を横流しする組織的な汚職に加担したりした容疑で起訴したと6日付現地紙が報じた。
ジャノー長官が起訴したのは、ルーラ元大統領とジウマ前大統領、元財相のアントニオ・パロッシ、ギド・マンテガ両被告、上議で労働者党(PT)党首のグレイシー・ホフマン被告、その夫で元企画相・通信相のパウロ・ベルナルド被告、PT元中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット被告、ジウマ氏の選挙参謀で元大統領府社会通信局長、サンパウロ州アララクアラ市現市長のエディーニョ・シウヴァ氏の8人だ。
同長官によると、この8人は少なくとも、2002年~16年5月12日のPT政権下で、公的機関を巻き込んだ組織的な汚職を行い、ペトロブラスなどに甚大な被害をもたらしたという。
ルーラ氏は特に、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で明らかにされた、ペトロブラスや社会経済開発銀行(BNDES)といった公社を舞台とする大型汚職の構造立案、実行の中心人物とされ、他の容疑者より重い刑罰適用が要請された。同長官によると、ルーラ氏はジウマ政権でも、実質的なリーダーとして汚職に手を染め続けており、不当な方法で受けた恩恵は総計2億3千万レアルに上るという。
ジャノー長官は、LJ関連の汚職には、民主運動党(PMDB)や進歩党(PP)なども絡んでおり、国庫に与えた損害はPTだけで290億レアルに上ると明言した。PTなどの3党関係者への賄賂は30億レアル以上とされており、PMDBやPP関係者に対する起訴状も、近日中(同長官は17日で退任する)に提出される予定だ。
ジャノー長官は、前記の容疑者8人は財界関係者らと共に、ペトロブラスの資金を最大限に利用し、不当な利益を得ていたと結論付けた。また、本人達に起訴状受理が通達された時点での公職解任や、ペトロブラスが被った65億レアルの損害賠償も要請した。各容疑者は、起訴されたとの通達後、15日以内に起訴された内容について抗弁する事が求められる。
今回の起訴状を受理するか否かは、最高裁のエジソン・ファキン判事の判断に委ねられている。
なお、クリチバ連邦地裁では、ルーラ氏の自宅の隣のアパートやルーラ研究所の土地はオデブレヒト社からの賄賂の一部との容疑に絡んだ裁判が行われており、13日にはルーラ氏への被告尋問が行われる予定だ。