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《ブラジル》ジョエズレイ氏遂に逮捕、恩典も無効に=問題の録音の会話相手サウジ氏も=11日に首都の連邦警察へ移送=ミレール氏にも依然疑惑

逮捕されるジョエズレイ氏(ROVENA ROSA/AGENCIA BRASIL)
逮捕されるジョエズレイ氏(ROVENA ROSA/AGENCIA BRASIL)

 連邦検察庁が8日に逮捕請求を出していた、食品大手IBS社主のジョエズレイ・バチスタ、同社理事のリカルド・サウジ両容疑者が10日午後、共にサンパウロ市の連邦警察に出頭し、逮捕された。両容疑者が身柄を拘束されている間は、ラヴァ・ジャット作戦で行った報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)の恩典も無効とされる。11日付現地紙が報じている。

 ジョエズレイ、サウジ両容疑者の逮捕は、3月17日に録音され、8月31日に検察庁に提出、4、5日に公表された録音が決め手となった。
 この請求を受けた最高裁のエジソン・ファキン判事は8日夜、検察側が主張している通り、当時はまだ検察庁に籍を置いていたマルセロ・ミレール氏(後にJ&Fの顧問弁護士に)がデラソン作成に関与していた可能性など、両容疑者が事実を一部隠した状態でデラソンを行っていたことを裏付けるに十分な証拠があると判断し、逮捕を了承した。
 ジョエズレイ氏の自宅のあるサンパウロ市ジャルジン・エウロパは10日早朝から、近隣住民らによる「泥棒を捕まえろ」などという抗議の声で溢れかえっていた。しかし、ジョエズレイ氏はこの時、自宅から約1600メートル離れた父親の自宅に身を寄せていた。
 両容疑者は同日午後、サンパウロ市西部ピニェイロスの連邦警察に出頭した。二人は当面、5日間の一時逮捕処分となっている。ここでも、待ち構えていた市民が歓声を上げて喜ぶ姿が見られた。
 ジョエズレイ氏はこれまで「1千人以上の政治家に贈賄を行った」などと発言していた。だが、デラソンによる恩典で不逮捕となっていたため、国民からの不信感はかねてから高かった。少なくとも、逮捕期間中は二人への恩典は停止される。
 ファキン判事はこの間に、ミレール元検察官の関与の実態や、隠していた情報がそれ以上あったかを調べるよう指示しており、その内容により、司法取引解消や、今後の供述継続なども含む内容変更を決める意向だ。JBS関係者は7人がデラソンを行っているが、現時点では、二人の容疑者への恩典だけが停止されている。
 両容疑者の供述は、テメル大統領やアエシオ・ネーヴェス氏にも言及しているが、恩典が停止された状態が続けば、JBSならびに、その持ち株会社のJ&Fグループのデラソンも停止、無効化となる可能性がある。
 両容疑者は11日午前中にサンパウロ市を出て、ブラジリアの連邦警察に移送された。サンパウロ市では同日早朝から、両容疑者とやはり供述者のフランシスコ・アシス・エ・シウヴァJBS司法担当理事の3者の自宅、リオ市でもミレール氏の自宅で家宅捜索が行われた。検察庁はミレール氏逮捕も要請したが、ファキン判事は要請を却下。だが、「一貫して関与した形跡はある」との判断は示した。
 ミレール氏は録音に自身の名が登場し、デラソン作成関与の疑惑を持たれていることに憤りながら反論している。

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