ブラジル最高裁が13日、テメル大統領が出していた、大統領自身に対する捜査からロドリゴ・ジャノー長官を外すようにとの要請を却下したと同日付現地紙サイトが報じた。
5月17日のJBSショック以降、ジャノー長官が大統領に対する疑惑告発に向けた捜査を行っている事は周知の事実だが、大統領は、ジャノー長官は国益よりも個人の思い入れなどを優先し、自分を迫害しているとして、同長官を担当から外すよう求めていた。
13日の審理には、ルイス・ロベルト・バローゾ判事とジウマル・メンデス判事が欠席したが、残る9人は全員、ジャノー長官による捜査継続を支持し、テメル大統領が敗訴する形となった。
カルメン・ルシア長官は、検察庁はジャノー氏が長官を降りても汚職撲滅に向けた作業を継続すると明言。「検察庁は独立機関であり、最高裁は(外からの圧力で)担当者を入れ替えたり、方向性を変えさせたりする事を認めない。各機関の独立性は人々以上に大切なものだからだ」と語った。
同長官は12日、18日に検察庁長官に就任するラケル・ドッジ氏との会談も行っている。