15日から、2年に1度のブラジル最大級の集客イベントで、世界的にも有名な「ロック・イン・リオ2017」がはじまるが、前日の14日、いきなり想わぬ事態が発生した。
それは第1日目のメイン出演者、レディ・ガガがまさかのキャンセルを発表したためだ。
ガガはそのキャンセルの理由を、「体の痛みが悪化したため」だと説明している。
その痛みとは、全身の骨格筋に激しい痛みを与えるリウマチ性の「フィブロミアルジア(線維筋痛症)」によるものだ。この病気は疲労感や睡眠の質の低下、頭痛、痺れなどを伴い、記憶障害や躁鬱状態に陥ることもあるという。この症状の悪化で、ガガは現在。入院を余儀なくされている。
ガガは昨年からこの持病に苦しんでいると公に語りはじめている。22日からネットフリックスで配信がはじまる彼女のドキュメンタリー「ファイヴ・フット・トゥ」でも、この病気について語る場面があると話題を呼んだばかりだった。
ガガによると、この病気は、10数年前、まだ10代だった頃に受けたレイプへの恐怖感によって引き起こされたものではないかと語っている。
この急なキャンセルにより、ロック・イン・リオの初日のトリは、2日目のメインのマルーン5が2日連続してつとめることになった。
だが、ロック・イン・リオ側はガガを目当てにチケットを購入した人のことを考慮し、キャンセル発表の直後に、この日のチケットは払い戻しにも応じると発表した。引き換えは18日まで行われる。
ロック・イン・リオは、15~17日、21~24日の計7日間行われる。第1陣となる最初の週末は、若者に人気のポップなアーティスト中心に集めており、マルーン5とジャスティン・ティンバーレイクがメインをつとめる。
21日からの第2陣はベテランのロックバンドが主体で、エアロスミス、ボン・ジョヴィ、ガンズ&ローゼズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズがメインをつとめる。ガンズの日は英国の伝説のバンド、ザ・フーも出演することになっており、話題となっている。(14日付G1サイトなどより)