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リオ=ガロチーニョ元知事を逮捕=ラジオ番組の放送中に

 元リオ州知事のアントニー・ガロチーニョ氏が13日、ラジオ番組放送中に選挙法違反で逮捕された。14日付現地紙が報じている。
 ガロチーニョ氏の逮捕は13日の午前中で、月~金曜日の9~11時にトゥピ局で放送する自身の番組「ファーラ、ガロチーニョ」の放送中に起こった。逮捕は、番組が一時中断する10時30分頃に起こった。
 逮捕の理由は、リオ州カンポス・ドス・ゴイタカゼスでの選挙違反に関与した疑いによるものだ。それは16年の同市の市長、市議選の際、当時、同市の局長だったガロチーニョ氏が、市民に対するサービス・カードに登録した人に、月々200レアルの恩典を提供する代わりに、自身とつながりの深い市長や市議候補に投票するよう呼びかけていたものだ。
 ガロチーニョ氏は同件で16年11月に一度逮捕されており、この後に9年11カ月と10日の実刑判決を受けていた。
 この刑期なら、外出許可がないフェシャードと呼ばれる実刑となるが、執行は2審目の判決以降となっている。
 控訴審を待っている最中のガロチーニョ氏が改めて逮捕されたのは、同氏がこの件に関して、証人を脅迫するなどして、周囲の関係者に圧力をかけて口封じをさせ、捜査妨害を狙った疑いを持たれたためだ。
 逮捕は、番組を30分残してのショッキングなものとなったはずだが、同番組はガロチーニョ氏逮捕後も、代理のアナウンサーで続行された。アナウンサーはガロチーニョ氏の逮捕には一切触れず、同氏が出演できなくなったのは「声の調子が悪くなり、医者に静養を命じられたためだ」と説明している。
 ガロチーニョ氏はその後、電子足環をはめられて自宅軟禁とされ、家族や弁護士以外の人との面会や、コンピューターや携帯電話などの電子機器による通信などを禁じられた。同氏の弁護士によると、本人や家族は今回の逮捕を不服とし、控訴する意向だという。