12日夜、ペルナンブッコ州レシフェを発った船が難破したが、乗組員6人が5時間遠泳した結果、全員無事に生還した。14日付エスタード紙が報じている。
「エコス・ノローニャ号」は建築資材や食糧を載せ、レシフェを発ち、観光地としても有名なフェルナンド・デ・ノローニャ島に向かっていた。
だが、この日は天気が急変し、強い風と波にあおられて、船が転覆してしまった。
しかし、6人は救命着を着用し、料理長のジョアン・レイテ氏(63)による「勇気と信念だ」との掛け声のもと、5時間の間、ひたすら泳ぎ続け、事故現場から13キロ離れた、レシフェ郊外のオリンダの海岸に、全員無事にたどりついた。
幸い、転覆直前に乗組員の1人が妻に携帯電話で転覆する状況を伝えており、救命具や浮き輪を取りに行くゆとりはあった。救出にあたったオリンダ市民の対応も迅速だったという。
「あっという間に沈没し、救命ボートも出せなかった。最初は驚いたよ。でも、皆すぐに、勇気を持ち、落ち着いて行動すれば助かることが可能だと悟ったんだ」とレイテさんは事故後の心境を語った。
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