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東西南北

 ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長が13日、大統領選出馬の噂が強くなっているエンリケ・メイレレス財相をけん制する発言を行った。ドリア氏曰く、「メイレレス氏は国の経済を向上させることだけに集中してほしい」とのこと。だが、これは明らかに、自身が大統領選に出馬した際に強力なライバルとなりうる同財相を意識したものだ。メイレレス氏は低迷する一方だった景気を快方に向かわせた手腕を評価する声がある上、政界以外の金融業界出身ということで、政界に不信感の強い国民が安心する要素もある。企業家出身のフレッシュさが買われているドリア氏には目の上のたんこぶと言ったところか。
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 民主運動党(PMDB)は13日、長きにわたってテメル大統領最大の側近として知られていたジェデル・ヴィエイラ・リマ氏を60日間の党員免職処分を下した。やはり、先週、同氏に関係のあるアパートで見つかり、世間に衝撃を与えたあの札束の山は、国民にわかりやすく不正を物語っていたため、党に対する世間のイメージを大きく落としてしまったか。ただ、この件があっても完全に除籍にならないところは、そうすることによって罪悪感を覚える政治家がいるためか。
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 サッカーのリベルタドーレス杯準々決勝第1試合が13日に行われ、ブラジル勢同士のグレミオ対ボタフォゴは0対0の引き分け。サントスは敵地エクアドルでの対バルセロナ・グアヤキル戦に1対1で引き分け。第2試合は共に20日に行われるが、サントスが勝てば、準決勝はブラジル勢同士になる。がんばってほしいところだ。