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ドリア・サンパウロ市長がPSDBとの不仲説否定=アルゼンチン大統領との面会の席で

マクリ大統領(右)とドリア市長(@jdoriajr)

マクリ大統領(右)とドリア市長(@jdoriajr)

 サンパウロ市のジョアン・ドリア市長は14日、アルゼンチンのブエノス・アイレスで、所属の民主社会党(PSDB)、特にジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事との関係悪化を否定した。15日付フォーリャ紙が報じている。
 今回のブエノス・アイレス訪問は、同国のマウリシオ・マクリ大統領と会うためだ。同市長はマクリ大統領に対して「私が政治家として手本にしている人物」と、強い尊敬の念を抱いている。
 ドリア氏は8月末にはフランスに渡り、財界出身のマクロン大統領との面会を果たしている。一方、マクリ大統領はアルゼンチンを代表する企業家出身という、ドリア氏と共通する経歴を持つ。これらの首脳たちとの面会は、来年の大統領選を目指すドリア氏の国際的なアピールなのではないかと見られている。
 この面会の際、ドリア市長には様々な国からの取材陣が取材につめかけた。そこでドリア氏は、自身が大統領選に出馬する可能性が膨らみ、関係悪化をささやかれているPSDBとアウキミン知事との関係に触れられ、「仲は良好な状態のままだ」と言って否定した。
 取材陣の中には、アウキミン氏とシャッパを組んでPSDBの大統領候補になる可能性について尋ねる人もいたが、ドリア氏は「私はいかなる可能性についても否定しない」との見解を示した。
 PSDB内では、大統領候補選出は党内の予備選でとの声が高まっており、2月のカーニバル明けにでも判明するのではないかと見られている。
 ドリア市長はこうした国外のほかにも、北東部遠征など、国内でも積極的に自身のアピール活動を続けているが、サンパウロ州検察局は、これらの移動費がすべて同氏の自己負担によるものかの捜査をはじめている。