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《ブラジル》ジョエズレイ容疑者サンパウロ市へ=帰りの便ではクーニャが首都へ

 【既報関連】司法取引での情報隠匿などで10日に逮捕され、11日にブラジリアに移送されたジョエズレイ・バチスタ容疑者が、サンパウロ連邦地裁でJ&Fグループのインサイダー取引に関する疑惑で尋問を受けるため、15日朝、連警機でサンパウロ市に移送されたと同日付現地紙サイトが報じた。
 JBSやその持ち株会社のJ&Fは、ラヴァ・ジャット作戦に関する報奨付供述の内容がメディアに流れる直前の4月から5月17日にかけて、ドルや株を売買し、インサイダー取引の疑いが持たれている。
 同件ではジョエズレイ容疑者と兄のウエズレイ容疑者に逮捕令状が出、13日朝、ウエズレイ容疑者が逮捕された。
 インサイダー取引による逮捕例はブラジルでは初めてだが、15日付エスタード紙によると、連警は、ウエズレイ容疑者が同社役員と携帯電話のソフトやメールで交わしたメッセージから、大量のドル購入や同社株売却などの指示は、ウエズレイ容疑者が出していた事などを突き止めている。
 ジョエズレイ容疑者は情報隠匿の件で一時逮捕されていたが、同件での拘留期間延長はない。同容疑者は15日にサンパウロ市に移送され、尋問を受けた後、同州刑務所で無期拘留となる。
 ジョエズレイ容疑者と共に10日に逮捕されたJBSのリカルド・サウジ容疑者は、15日、連邦直轄区のパプーダ刑務所に移送された。
 一方、ジョエズレイ容疑者をサンパウロ市に移送した連警機はその足でクリチバに回り、同地で拘留中のエドゥアルド・クーニャ被告を乗せて、ブラジリアに帰還する。同被告は26日までパプーダ刑務所に拘留され、事情聴取を受ける。