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東洋街にKawaii大集合=ミミパーティーに3千人来場=ロリータやメイド喫茶も

ミミパーティーを楽しむ来場者

ミミパーティーを楽しむ来場者

 スイート・ミミ(松田明美代表)が2、3の両日、ニッケイパラセホテルで『ミミパーティー』を開催した。日本ロリータ協会公認のブラジルかわいい大使、松田さんが企画・運営する同イベントのサブテーマは「笑顔は感謝の象徴」。ロリータやコスプレ、メイド、着ぐるみなど様々な格好をした来場客約3千人が訪れ、笑顔で『カワイイ』を楽しんだ。

 ハート型のパステル、焼きそばを楽しんだコヤマ・ニさん、ファビオラ・アーヴェスさん、コレイオ・カイオさんは初来場。コヤマさんは頭にピンクのリボン、ハローキティの顔が印刷された濃いピンク地のワンピースを着こなし来場した。「運営もしっかりしていて様々なカワイイがゆっくり楽しめる」とすっかり気に入った様子だ。
 会場内の料理販売所ではパステウやピンクと紫色のパンのハンバーガーなど、カワイイ料理が大人気。その売店の横ではメイド・執事喫茶店チェスト・オブ・ワンダーズがミルクティーなどの甘味飲料に魔法をかけていた。
 執事やメイドの格好をした店員が商品提供時に「おいしくなる魔法をかけますか?」と問い、承諾した客の商品にはハート型にした手を振りながら「萌え萌えキュンキュンおいしくな~れ」と日本語で魔法をかけた。魔法を一緒にかけたい客にはやり方を指導し、商品をよりおいしくさせた。
 同喫茶店はアニメイベントなどに出店しており、24人程度が店員として登録されている。同店設立者のカヴァルカンテ・カリナさん(24)によると、ブラジル国内にあるもう一つのメイド喫茶店グループに触発され設立に至ったそう。
 「元々アニメやコスプレが大好き。魔法とか接客方はYoutubeで勉強している」と意外な勉強方法を教えてくれた。
 他にも、会場に設置されたステージではファッションショーやカラオケ「カワイイオケ」も行われた。
 出場者のロリータ服愛用者、カリナさんはくまのぬいぐるみとクッションをステージ上に配置。左手にフリル付きの日傘を持ち、時折ぬいぐるみを抱きかかえるなどしながら日本人歌手・浜崎あゆみの曲を情感たっぷりに歌い上げた。
 会場内ではカワイイ化粧を施す「メイク・ミー・カワイイ」やカワイイ作品を販売する「カワイイ・アート・マーケット」などが設置され、かわいい物と人で溢れる2日間となった。
 来場者の様子を見た松田代表は「今年のサブテーマはクリア」と一息ついた。前回までは『ロリータ』を代表的に扱ってきたが、今回からコスプレ、メイド、ロリータなど全ての『カワイイ』を集めたイベントにしたことを明かし、「これから全ての『カワイイ』を楽しめるようなイベントにしていければ」と語った。

 

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 来年の移民110周年に向け、ミミパーティーは早速企画を練っているそう。松田代表は「まだ秘密だが、なにか敬意を表すようなものを取り入れたい」と語った。同代表によると「日本の『カワイイ』文化は100年続く、いわば伝統文化」とのこと。調べてみると、大正ロマンを代表する画家、竹久夢二から始まったようだ。「黒猫を抱く女」で有名な同画家は、自分でデザインした物を「かあいい」という言葉で紹介した。全ての「カワイイ」を受け入れるミミパーティーは、自分なりの「カワイイ」を他人に見てもらえる場所として、さらに規模が大きくなるかも?