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サンパウロ市=バスにはねられて死亡する人急増=1~7月で昨年1年分越える

 グローボ局が独自に集計したところによると、サンパウロ市では今年の1~7月に、バスにはねられて死亡した歩行者の数が昨年同期より76%増え、昨年1年間の総数も超えた事が分かった。
 今年1~7月にバスにはねられて死亡した歩行者は30人で、昨年同期の17人を大幅に上回っている。しかも、この数は既に、昨年1年間の28人をも上回っている。
 同市交通局によると、現時点では、信号が壊れている箇所での事故の有無やその原因を解析したデータはなく、バスにはねられて死亡する歩行者の増加と信号が壊れて機能しない事との関係は掴めていないという。
 2016年の場合、バスにはねられて死亡した歩行者は歩行者の死者の27%を占めており、容認できるレベルを超えているが、同市南部では、事故が多発する大通りでの監視強化により若干の改善がみられたという。
 サンパウロ市内を走行するバスは1万4千台を超えており、交通工学公社では、信号機の保守契約が更新されていない事で起きる信号の故障続発は、車が速度を落とさずに交差点に入る、歩行者が横断歩道以外のところを渡るといった事態も引き起こしうるとし、死亡者数増加に少なからず影響しているとの見解を明らかにした。
 バスの速度をもっときちんと監視すべきという専門家もいる。この場合は、速度違反を犯しても以前ほど罰金をかけられたりしなくなった事で、ついつい気が緩み、走行速度が増すため、死亡事故が増えると考えられている。(18日付G1サイトより)