兄弟でサンパウロ市市議などを務めていることで有名なタット一族(全員が労働者党・PT)が、親戚の印刷会社で100万レアルを超える大量出費を行っていたことがわかり、問題視されている。19日付現地紙が報じている。
サンパウロ市議会にはアルセリーノ、ジャイールの両氏、サンパウロ州議会にはエニオ氏、連邦下院にもニウト氏がいるが、この4人が「セッテ・グラフィカ・エ・エジトーラ」という印刷会社で謎の大量出費をしていたという。
同会社は、4人の姉妹のひとりのヴェロニカ氏の夫のセルジオ・ルイス・ラブ氏の兄弟であるアンデルソン・ラブ氏が経営。セルジオ氏も1999年まで共同経営者だった。
使用金額はエニオ氏が42万6千レアル、ジャイール氏が23万5600レアル、アルセリーノ氏が22万3500レアル、ニウト氏が11万7400レアルで、これらの経費は議員経費から払われていたという。セルジオ氏は昨年の市議選で、アルセリーノ、ジャイールの両氏に5万5千レアルずつ寄付している。
フォーリャ紙は兄弟たちに同印刷会社で印刷したものの例を示すよう求めたが、返答は返ってこなかったという。
なお、ハダジ前市長の市政で交通局長をつとめていたジウマール氏もこの兄弟のひとりだ。