ブラジル書道愛好会(石川爽香(そうこう)会長)による『第38回ブラジル書道愛好者展』が24、25の両日午前9時から午後5時まで、文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。入場無料。
全伯から集った書道愛好家の作品約130点が展示され、書の種類は漢字、かな、近代詩文、篆刻、刻字など多岐に及ぶ。日本の書道家による作品も数点展示される。
24日午後3時からは、日本で開催された毎日書道展入賞者への表彰式があり、その後、書道家による書の実演が行われる。
案内のために来社した若松如空(じょくう)名誉会長、石川会長、マルセロ・アルメイダ・オリベリア副会長は、「書道という日本文化をブラジルで絶やさずに理解を広めることは義務だと思っている」と語り、「非日系人も出品しています。今年も素晴らしい作品が揃ったので、是非ご覧になって下さい」と来場を呼びかけた。
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ブラジル書道愛好会のマルセロ副会長(43)は、25年以上前から書道に情熱を捧げており、現在は指導も行っている。ただ、石川会長によると、「マルセロは教えるのは好きじゃないみたい。書を突き詰めたいと思うタイプ」と笑う。科学分野で修士号を取得し、日本語と独語を解するという根っからの勉強好き。そんなマルセロさんが好きな言葉は漢詩の静夜思の一節「床前明月光」。月明かりが寝床にあたっている情景が印象深いからとのこと。ブラジル人の大半は漢字に憧れて少し書道を体験しただけで、その後続かないとか。マルセロさんのようなある意味「オタク」な人にはうってつけかも?