19日、メキシコ中部でマグニチュード7・1の地震が起き、ブラジリア時間の20日午後12時までに225名の死者が出たことが確認されたほか、首都メキシコ・シティなどが非常事態を宣言している。20日付ブラジル国内紙、同サイトが報じている。
地震が発生したのはブラジリア時間の15時14分(現地時間13時14分)で、震源地はモレロス州アクソチアパンから12キロ、首都メキシコ・シティから120キロの地点で、震源の深さは57キロだった。
この地震による死者の数は19日の時点では143人とされていたが、その後、ブラジリア時間の20日正午現在で225人にまで増えた。コレイオ・サイトはメキシコ・シティの117人をはじめ、モレロス州で55人、プエブラ州で39人、オアハカ州で1人と報じたが、情報が交錯しているのか、メディアにより、州単位の死者の数が微妙に異なっている。
9月8日はオアハカ州のチアパスでもマグニチュード8・1の地震があり、そのときも98人が犠牲者となっている。
現在もまだ行方不明者は多く、今後、死者の数はまだ増えるものと見られている。
この地震では多くの建物や家屋が倒壊して犠牲者を出したほか、メキシコ・シティでは電気が消え、電話も通じないなどの混乱が起きている。20日、同市は地下鉄の運行を無料で行っている。
また、この地震によるブラジル人の被害状況だが、外務省の発表によると、現時点で2人の負傷者が確認されているという。その2人は共にメキシコ・シティ在住の男性で、勤務先の会社の社屋が倒壊し、負傷した。
メキシコには1万5千人のブラジル人が生活しており、そのうち1万2千人がメキシコ・シティに在住している。