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ポ語漫画を掲載開始=『日系文学』56号刊行

ブラジル日系文学56号

ブラジル日系文学56号

 『ブラジル日系文学』第56号(発行者=武本憲二、編集者=中田みちよ)が7月に発行された。
 今号から新たに取り入れられたのがポ語漫画。豊島与志雄の『天狗笑い』をポ語訳したものが掲載され、大変好評という。自然豊かな村を舞台に子供たちが人間の格好をした天狗と無邪気に遊ぶ光景を描いた童話だ。
 また特別寄稿では、『辞書の効用 ポルトガル語閑話二題』(鈴木良治)、『本邦見聞録』(坂田武則)では、正反対とも言えるブラジルの「寛容社会」との対比から現代日本の世相を解説する「不寛容と謝罪の日本社会」など三章からなる。
 その他、「つながる」(中野樹里)など3作品からなる小説や随筆、詩歌ほか、「テメル大統領のあせり」(空出木)、「空とぶジャブチ」(近藤アンドレ著、関屋八重子訳)などが掲載されている。
 問い合わせはブラジル日系文学事務所(電話=11・3203・2018、メール=secretaria@nikkeybungaku.org.br)まで。