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東西南北

 サンパウロ市南部ブルックリンに、ドリア市政になってからは初の「緑の歩道」がお目見えした。幅1・5メートルの歩行者専用の歩道は、オフィス街としても有名なCPTM9号線ベリーニ駅に向かうジョエル・カルロス・ボルジェス通りに設けられた。同じようなタイプの緑の歩道はハダジ市政の頃、日系社会にはおなじみのリベルダーデ区ガルヴォン・ブエノ通りなどに引かれ、おなじみになっている。ハダジ市政のトレードマークだった自転車専用道などはだいぶ削減されたが、こちらの方はドリア市政でも活路を見出していくことになるか。市民としては便利になるにこしたことはないが。
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 テメル大統領が2度目の告発を受けたことで、ジウマ前大統領が、自身の受けた罷免について、取消を求める動きを起こしているという。ジウマ氏は「自分は汚い政治家の陰謀にあって罷免に追い込まれた」と主張しているが、ジウマ氏はテメル氏への1度目の告発の際にも訴えを起こし、あえなく却下されている。ジウマ氏については、世間からの大統領復活を求める声も特に聞かない。ジウマ氏が罷免に追い込まれたのには、他にも多くの理由があったと思われるのだが。
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 20日にサッカーのリベルタドーレス杯準々決勝第2試合が行われ、サントスはバルセロナ・グアヤキル(エクアドル)に0―1で破れて準決勝進出を逃した。これでブラジルからの準決勝進出はグレミオただ1チームのみとなった。今年からブラジルの出場枠が増え、8チームも出場したのにこの成績は少し寂しい。グレミオの健闘に期待したい。