リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレの第4地域裁判所(TRF4)第8小法廷が26日に、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する第2審の裁判を行い、ルーラ政権で官房長官を務めたジョゼ・ジルセウ被告(労働者党・PT)が1審判決より10年ほど重い、30年9カ月10日の実刑判決を受けた。26日付現地紙サイトが報じている。
26日に行われた裁判は、建設会社のエンジェヴィクス社がペトロブラスのサービス部との間で結んだ契約に絡む、1千万レアルに及ぶ贈収賄や資金洗浄に絡んだ疑惑に関するものだ。ジルセウ被告はパラナ州連邦地裁で行われた第1審で、セルジオ・モロ判事から23年3カ月の実刑判決を受けたが、弁護士が不服を申し立て、20年10カ月に減刑されていた。
TRF4のジョアン・ジェブラン・ネット報告官は、ジルセウ氏にまつわる容疑について、「証拠は十分揃っている」とした上で、「厳しく罰するというよりも、被告が積み重ねた犯罪の重さを鑑みて」41年4カ月の実刑を求めたが、最終的には30年9カ月の実刑判決が下った。
ジルセウ被告はメンサロン事件でも政界側の主要犯として7年11カ月の実刑判決を受け、2013年10月から服役していたが、14年7月に外出許可(セミ・アベルト)が出た。だが、15年8月に今回の件で再逮捕されていた。
また、ジルセウ氏への賄賂の受取先ともなった個人会社「JDコンスウトゥリア」社長で同氏の兄のルイス・エドゥアルド・デ・オリヴェイラ・エ・シウヴァ被告や共同経営者のジュリオ・セーザル・サントス被告、元側近のロベルト・マルケス被告も刑期を延長された。ペトロブラスのサービス部元部長のレナト・ドゥケ被告と、エンジェヴィクス社元副社長のジェルソン・デ・メロ・アウマダ被告は1審での判決が維持された。
だが、1審で実刑9年の有罪判決を受けた元PT中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット被告は、証拠不十分で無罪となった。同被告は6月にも、別件の第2審で無罪とされている。
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