ホーム | ブラジル国内ニュース | サンパウロ市=SAの市営市場が焼失=長い伝統が終わる危機も

サンパウロ市=SAの市営市場が焼失=長い伝統が終わる危機も

 25日未明、サンパウロ市南部サントアマーロの市営市場で火災が発生し、大きな被害が出た。26日付現地紙が報じている。
 火災が起きたのは午前3時30分頃で、出火原因はまだ不明だ。この時間帯はどの店も営業しておらず、ここで寝起きしている従業員もいなかったため、けが人などは出なかった。
 消防によると、消防車17台と消防士50人が消火作業にあたり、午前7時頃に鎮火した。
 この市場には26の店が入っていたが、現時点では、このまま閉鎖になるのか、別の場所に移転して営業を継続するのか、焼失した建物をいつ再建するのかなどについては未定だという。
 サントアマーロの市場は、焼失した建物での営業こそ1958年からだが、それ以前の場所での営業も含めると1897年からという、歴史のあるものだ。
 この市場はドリア市長が提出していた民営化案の対象で、同市市議会が先週、民営化を承認したばかりだった。