ブラジル中央銀行が26日、8月の経常収支は3億200万ドルの赤字だったと発表した。
貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支の四つからなる経常収支は、今年1~8月の累積でも30億1300万ドルの赤字だった。
ただし、昨年の8月は6億4800万ドルの赤字、1~8月の累積では130億8600万ドルの赤字だったから、状況はかなり改善している。
8月の数値改善に貢献したのは、貿易収支が53億2400万ドルの黒字を計上した事だ。だが、サービス収支は28億9700万ドルの赤字となった。
所得収支の中心となる利益や配当金、利払いおよび給与は、28億7千万ドルの赤字だったが、第二次勘定(寄付やドル送金などのように、サービスや商品以外の部門で発生し、他の国の経済に組み込まれる収入)は1億4100万ドルの黒字だった。
経常収支の赤字は投資や国外からの貸付で埋め合わせる必要があるが、最善の方法は、製造部門などの生産部門への直接外国投資だ。8月の直接外国投資は51億3800万ドルで、1~8月の累積は455億4200万ドルに達した。(26日付アジェンシア・ブラジルより)