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《ブラジル》JICA=音楽で頭と体の体操を=リハビリ講習会を開催

音楽に合わせ体を動かす参加者ら

音楽に合わせ体を動かす参加者ら

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所が、音楽リハビリテーション講習会「健康、皆に権利あり」を15日、援協5階の神内ホールで開催した。
 デイサービス(日帰りの通所介護)や音楽リハビリプログラム等の介護事業を行う株式会社「ゆらリズム」(宮城県)から菊地義仁講師(40、青森)を招き、健康についての講演や実践を行ない、およそ120人が笑顔を見せながらリハビリを楽しんだ。
 昨年日本で行われた日系研修「音楽リハビリプログラム」に参加した研修員の帰国後の活動状況の調査、研修員を含む関連組織・人材を対象とした現地セミナーを実施する「ブラジルフォローアップ調査」の一環。調査で得られた情報を来年度の計画に反映し、質の高い研修実施を目指す。
 菊地さんは音楽をかけながらストレッチや、ボディ・パーカッション、来場客の「やっほー」の掛け声の大きさを手の動きに合わせて変えるリハビリを紹介。参加者も真剣に説明を聞きつつ、楽しそうに体を動かした。
 他にも、研修生の一人でUSP老年医学部コーディネーターのチュウバチ・ローザさんが日本の高齢者を取り巻く環境について発表。他の帰国研修生らはハンドベルなど片手で演奏できる楽器を会場に配り、「きらきらぼし」などを歌いながら合奏させた。
 菊地さんは今回の訪伯で帰国した研修生の活動状況も見て回ったことに触れ、「リハビリは日本国内でも地域による違いが出る。帰国研修生らも当地に合わせた音楽で活動するなど、成果が見れて嬉しい」と語った。
 講習会を楽しんだ柳沼エイコさん(76、二世)とミズトリ・マチコさん(66、三世)は「参加して良かった。これから日常生活に取り入れていきたい」とはつらつとした表情で語った。